か か か 仮縫いのハートの傷
ほ ほ ほ ほつれた糸 血の色
過去と未来を結ぶ 川の流れの中に
足を踏み入れるのさ 二度とは来ない場面に
カー カー カー カラスが鳴いているよ
は は は 春の嵐が 間近
過去と未来を渡る 風に身を切られても
胸に焼き付けるのさ この美しい場面を
燃えるように赤く舞い散る花びら
命のバトンをつなげる
つぼみよりかたく指切りかわした
また会おう かならず
過去と未来の間 うつろい出した今を
強く引き寄せるのさ この美しい場面を
雪のように白く舞い散る花びら
光の破片を集める
永遠よりつづく眠りより深く
命の重さで根を張る
つぼみをひらいて 指切りほどいて
また会おう かならず