[ Featuring Miku Hatsune, ]
女王は潜む
闇の奥深く
深紅の玉座に映る影
その眼差し
突然煌めき
すべてを貫く
傍らの獅子が低く吠える
暗闇の中 その顔は
相変わらず冷酷無情
ただ赤い瞳だけが燃え かすかに光る
次第に現れる
その冷たい表情
突然見せる笑顔で
従者に優しく囁く
差し出したその果物は味気なくて
何の味もない ただの水のよう
こんな粗末な果物を 私に捧げるなんて
命が惜しくなくなったのかしら
私が欲しいのは高山の果実よ
これからは分かった 分かったでしょう
立ち上がり
指先で触れる
従者の 蒼白い顔
突然嬉しそうに舐めた
あなたの心臓 とても麗しい
次もこんな適当なら この鼓動 いただくわ
私がいなければ 生きていけないのよ
唇を舐め 邪な眼差しが一瞬光る
血のような輝きが 空気を切り裂く
次の紅茶は ミルクティーの味がいいわ
どうすればいいか分かるでしょう
腐った牛乳の酸味を加えれば完璧ね