飛んでいったグライダーは気まぐれな風に落ちた
飽和していった熱がつま先に伝って
8月の間 君はまだ同じ場所で
空の瓶を片手に手紙の返事を待ってる
言葉を選んでいるうちに
茹だるような暑さを放ち それは
冷めてしまったんだよ
僕も君も
立ち消えた会話 真昼をさす匂いがした
指先の傷が あいたまま砂を払った
足跡になった台詞だけ思い出して
子供だってみんな それだけで片付くことさ
紡いでは消しているうちに
星空を描いていたつもり そうさ
冷めてしまったんだよ
視線をすり抜けて
愛が終わる