青いアイシャドウ 溶ける
部屋の明かりを背に
伸びる影が 二つ
自分の形を知る
君の放つ熱で
暖まる薄い毛布に潜り込む
細い白い指だけが 冷えて伝う
遠くに佇む 影に手を伸ばす
汚れなき シルクのような日々
解いた手に落ちる
溜め息がすり抜ける
影と交わって
虚ろな目が 鏡に映り込む
笑い 怒り 泣く訳を 探してしまう
シェルフから覗く 本を手に取って
頼りなく ページをめくる日々
暗い 温い 沼底へ 沈んでいこう
微かな震えは 寒さなんかじゃない
気づけば 呼吸もできないさ