春の光がこぼれる
忘れたはずの時が今
桜の風が触れた頬
打たれたのは初めての色
言葉にならない答えを
僕はそのままに抱きしめた
振り向いたその瞳の色に
世界の形が揺らぐ
光
光
動き出す時
届け
届け
その先の未来
空のどこかで君を探す
気づかないままに触れる想い
心に生まれた形は
まだ誰にも言えないまま
離れていく君の声に
僕は耳を澄ましている
光
光
動き出す時
届け
届け
その先の未来
そっと残るのはあの手触り
確かなものなど何もない
けれどその日のひとつの絵が
僕を包む日々
光
光
刻まれた時
消えない
消えない
心の奥に
春の光がこぼれる
忘れたはずの時が今