閉ざされた窓の外に
ささやきのような風
曇った糸の間を
僕らの手がほどいていく
逃げろ 逃げろ
声が聞こえる
走れ 走れ
足跡が消える
想いの詰まった鞄
抱えたままただ進む
動き出した闇の中
僕らを待つのは何?
逃げろ 逃げろ
声が聞こえる
走れ 走れ
足跡が消える
影が僕らを掴もうと
その手を伸ばすたびに
ひとつの色が消えた
僕らの今に残るのは
逃げろ 逃げろ
朝が待ってる
走れ 走れ
消すことのできない記憶
ひとつの街を抜けた
それでも何も変わらない
ただ手をつないだまま