ふれた手がはなれてく
音が消えてにじんでいく
埋まらない隙間だけ
問いが漂う空白
昨日の影がささやく
形はどれが本当
どこへいく誰が決める
迷う振りも続くだけ
耳をかすめ消える声
誰が始めた物語
足元崩れるたび
記憶が足を止めさせる
見えない線の行方に
隠すための模様
ふれた形が変わる
それは幻それとも
どこへいく何が待つ
ただ流れて消えるだけ
響く音に隠された
誰が望んだ未来
問いは消えまた浮かぶ
答えは幻それとも影
どこにいる何が残る
足元すら曖昧で
声の輪が遠く消える
誰もいないその先へ
鏡の向こう誰がいる