灯台を背に夜の砂漠をゆく
触れたら崩れそうな距離
なにげなくそれで ささやかな愛と目
軌道をはずれても たどり着けるよ
何も知らずに漕ぎ出して
柔らかなまま
舞い降りたままのすがたで
変わっていくだろう
そして 夜明けに漕ぎ着く
灯台を見た メモに書き留めた
かすかな風の詩を聴く
君の文字のかたち ささやかな愛と手
月の満ち欠けに 旅路を想うよ
波の砂地に彷徨って
凍えたとしても
舞い降りたときの記憶を
辿っていくだろう
そして 夜明けは近づく
ゆっくりといくにはさみしさも大事な荷物だ
照れた顔で迎えるだろう 照れた顔で手を振るだろう
何も知らずに漕ぎ出して
柔らかなまま
舞い降りたままのすがたで
変わっていくだろう
そして 夜明けに漕ぎ着く
そして 夜明けへと漕ぎ着く