覚めた
今日も
それはずっと
当たり前に
齧る
今日をやり抜くための時間の実を
これと言って美味くもないような顔で飲み込んだまま
垂れ下がったカーテンを開けて
部屋に差した朝日
また はじまる
絶えず
僕は
漂っている
彷徨っている
闇を
今日を
抜け出したくて
逃げ出したくて
真っ暗で見えなかったから求めていた光
なのにやっと見つけたそれは僕に眩し過ぎて
ハレーションを起こしてく1秒先
過去以上に眩しい景色
なのに ずっと
何故か ずっと
見えないでぼやけているんだ
初めて目を開いた時
眩んでいたであろう景色
それを僕は希望だ って見てたのかい?
覚えている訳もなくて
思い出せる訳もなくて
冷めた
今日を
それはずっと
当たり前に
もぎり取って
燃えるゴミのように捨てて
のしかかってくるその重さに視界は閉じていくけど
ハレーションを起こしてる1秒先
今以上に眩しい景色
なのに ずっと
何故か ずっと
目を伏せて見たくないんだ
どれほど強く瞑ろうとも
眼裏を泳ぐ光
それが僕の希望だったあの日々を
まだ手放しはできなくて
忘れないでね みたいな顔して
映り込むのは焼きついた光景
思い出してね みたいな仕草で
揺り起こすのは今日を夢見てた僕の声だ
僕の方へ