八月はようやく眠って
空気が藍と溶け合った
裸足の 冷たさ
フェンスに手をかけ想像
花束はどう 綺麗ですか
名前はもう忘れました
向こうで 瞬き
遠い町 一人回想
君のこと
要するにそう 雨みたいな
優しい引力になった
耳鳴り 忙しく
背中に触れてる感触
命のスピード追い抜いて
呼吸は宙に漂った
記憶が 透け出す
足りない姿
知らなかった 嘘と出会った
今になって感情が
ガラスになって刺さる
本当は ずっと
その手を 掴んでたんだよ
今なら
会いたくて 君に 追いついてしまうよ
間違った かたちになっても そのまま
抱きあって 二人 どこまでも行こうよ
君は 花を待つ
まだ 届かない
言い訳はもういらないって
傾く夕暮れに散った
瞳を 染めてく
近づく時間に焦燥
片付けた沈黙はきっと
君との会話塗り替えて
今から 最後の
景色を閉じて
過ぎる音
知りたかった 理由があった
今になって感情が
火花放って消える
その手は そっと
すり抜けた
会いたくて 君に 追いついてしまうよ
間違った かたちになっても それでも
抱きあった 二人 未来で笑うよ
君は 花を待つ
もう 届かない
まだ ここにいたい