どうやら負けてしまったようだ
昨日の夢の中で睡魔に
ゆうゆうと流れる時間の中に
お喋りは話しに変わって行く
未来を奏でるような口ぶりで
些細なキッカケも逃さずに
レトリックになるその効果を
捨てがたいものと楽しむだけ
笑い声さえすればいい
くつろげない場所などはないが
君が居なければもっといい
物言いた気ないつもの顔を
見せつけるようにゆっくりと
こちらの方に近づけてくる
気まぐれな視線に魅せられて
この道に取り残されてしまった
いったい短い夜の中で
何が起こるって言うのだろう
走り続けるが闇の中では
遠くを見ることは難しく
手に届く簡単なライトだけを
おもいっきり点けてみるだけ
うんざりしなけりゃそれでいい
退屈な行動でしかないが
無駄にならなきゃもっといい
もうじきやって来る朝の光で
挫折しない夜の沈黙に
効果的なその笑い方は
感動的なスピードをもって
じゃあ君は?って顔をするだろう
進み続ける車の状態に
どうやら気付いているようだ
全てを求めて集まるそうだ
夢の中の白線の行き先に
いったいそこには何があるのか
予想は全くつかないけれど
辿り着きさえすればいい
独創的なこの踏み方で
満足できればもっといい
頼りにしていた君は居なく
独りで進んで行くこの不安は
月の明かりを視界から奪い
すれ違う隣の車の窓に
気紛れな視線を感じさせる
つまづきながらも転がって行く
タイヤが伝えてくる振動は
心地よく眠りに誘ってくれる
簡単にライトを消してみるだけ