2024
高いひこうき雲
君は遠くどこかへ
汗ばんで張りつく前髪
じゃまだな
君ならなんて言うかな
憶えてる?
いつかの店に忘れたサングラス
眩しくて夢みてるような
暑くてうだるような日
記憶の日焼けで色あせてく
写真のなかに
笑う君を見てうれしくなる
この気持ちがきっとあいだ
2024
いつもの部屋に残った猫たち
もうなんとなく君が居ないこと
気づいている頃でしょう
柔らかいカーテン越しに揺れる
光のなかで
眠る君を見てやさしくなる
この気持ちがきっとあいだ